Title Of Mine

拗らせ。

リリィ

諦めがつくと自然と胸の苦しみが消えるものであった。
ただ寂しいことは寂しいので他に縋るものが無い僕は今あるものを使いたくなる。


基本的に僕は思いつきと勢いで行動するところがある。それが最大の短所であり、長所でもあると自負している。しかし、それでも大きな行動を起こすことが出来ないのが残念なところだ。思いつきでバイトを辞めたり、思いつきで旅行に行ったり、思いつきで音楽を作ったり、思いつきで家を出てひとり暮らしを始めたり。まぁ数えきることは到底出来ないのだが。
しかもこの現象が起きるのも本当に気まぐれだ。一時は行動力の化身と化しても数日後にはナメクジのようにトロトロ這い蹲ることしかできなかったりする。


もう誰でも良いとか思ってしまう辺り、ダメなのかもしれない。

ただ癒しが欲しいだけなのに、ステータスとしての恋人なんて求めていない。ただ話して、聞いて、かわいいねって言って、言われて、頭を撫でて、撫でられて。それだけなのに。


もしあの人が最初で最後の恋人なのだとしたら、どんなにつまらない話だろうか。ただただ僕がダサいだけだ。格好いいと言われたい。言われなくてもいい。思われたい。

王道青春なんて求めていない、もうそんな歳でも無い。直接的に言えば僕の心の支えとなる癒しを持った心の通わせられる人と結ばれたい。その為には、相手にとっても僕が心の支えになれるような、そんな人にならなくてはならない。しばらくはそういった努力をしていこうと思った。それは見掛けだけじゃなくて、心の修行だと思う。とても大変だと思うけどそれは自分の為になるし、いずれ特定の人の為になる。変わらなくてはならない。こんなこと、繰り返してはいけない。時間と精神の無駄だ。今回は僕が傷付くだけで済んだのかもしれない。もしかしたらあの人も傷付いていたのかもしれないが、この件に関してはお互い様だ。もし誰かを傷付けてしまうことがあってしまってはならない。

やっと気づいたんだと思う。自己中心的な考え方は悪くないと個人的に思う。自己があって、相手がいる。中心だけを大切にする人間にならないような。取り巻く周りを大切にする、そんな人間を目指して。


さよならをちゃんと言わなきゃな。
言えるのだろうか。
言わなければきっと成長出来ない。受け身のままの自分では変わることが出来ない。


切っ掛けをくれたあの人にも、別のカタチで認めて貰えるように。


がんばるよ。